一部のnanacoカードには電子マネーのnanacoだけでなく、「CUICPay(クイックペイ)」が搭載されていて、手続きをするとクイックペイとしても使うことができます。
このようなnanacoカードを「クイックペイnanaco」と言います。
nanacoのおまけのような感じであまり利用していない人も多いですが、実はポイントを3重、4重に獲得できるなど、セブンイレブンをお得に利用する上でクイックペイnanacoは欠かせません。
本ページではクイックペイnanacoのメリットやセブンイレブンで得する方法を紹介していきます。
少し複雑ですが、利用していない人はもったいないですし、わかりやすく説明していますのでぜひご覧ください。
セブンイレブンで得する方法をすぐに知りたい人は、こちらを見てみてください。
クイックペイnanacoとは
「nanaco」と「クイックペイ」が一つになったnanacoカード
クイックペイnanacoとは、電子マネーの「nanaco」と「クイックペイ」が一つになったものです。
nanacoカードにクイックペイ登録(クレジットカードの登録)をすることができ、登録後はnanacoとしてもクイックペイとしても利用ができます。
nanacoカードに電子マネーの「nanaco」と「クイックペイ」が搭載されているようなイメージで、これによりnanacoとクイックペイの良いところを両取りしてお得に活用できます。
なお、クイックペイnanacoとして利用できるのはカードの裏面にクイックペイマークがついたnanacoカードです。
また、モバイルnanacoはクイックペイnanacoを利用することができません。
QUICPay(クイックペイ)は後払い型の電子マネー
- チャージ不要の後払い型電子マネー
- JCBが展開している
- クレジットカードと紐づける
- 利用分はカード利用分と合算して精算
nanacoはイメージできても、QUICPay(クイックペイ)は聞き慣れない人やよくわからない人は多いと思います。
クイックペイはnanacoと同じ電子マネーの一つで、「後払い型」の電子マネーである点がnanacoと異なります。
後払い型の電子マネーは、チャージ不要でレジでかざすだけですぐに支払いができます。
クイックペイはJCBが展開
また、クイックペイはJCBが展開している電子マネーで、大手のコンビニやスーパー、ドラッグストアのほとんどで使えるなど様々な場所で利用できるのも大きな特徴です。
クレジットカードを登録(紐づけ)して使う
クレジットカードを登録することで(紐づけて)利用できるようになり、利用した分はクレジットカードの利用明細に載り、通常のクレジットカード払いと合算して利用金額の引き落としがされます。
チャージ不要でスピーディに支払いができるため、クレジットカードと後払い型の電子マネーの良いとこ取りをしたようなサービスになっています。
クイックペイnanacoのメリット
nanacoとクイックペイが一つになっても、いまいち何が良いのかピンとこないと思いますが、クイックペイnanacoには様々なメリットがあります。
- nanacoが使えないお店も使える
- クレジットカードのポイントがたまる
- nanacoポイントがたまる
- nanacoボーナスポイントも対象
nanacoが使えないお店も使える
まず、「nanaco」と「クイックペイ」どちらでも支払いができるため、nanacoが使えないお店でも支払い可能になり、使えるお店がぐっと広がります。
代表的なのがコンビニで、nanacoはセブンイレブンしか利用できませんが、クイックペイならローソン、ファミリーマート、ミニストップなど主要なコンビニすべてで使うことができます。
その他にもイオン、ユニクロ、マクドナルド、タリーズコーヒー、TSUTAYAなど多くのお店で利用できます。
登録したクレジットカードのポイントがたまる
クイックペイはクレジットカードを登録して支払うことになるので、クイックペイで支払うと、登録したクレジットカードのポイントがたまります。
現金チャージしたnanacoや現金払いではクレジットカードのポイントはたまりませんので、ポイントの分だけ得することができます。
どんなポイントが何ポイントたまるかは登録したクレジットカードによって異なり、得をするにはクレジットカード選びが重要になります。
nanacoポイントがたまる
また、クイックペイnanacoならクイックペイで支払ってもnanacoポイントがたまります。
クイックペイnanacoをセブンイレブンで使うと、200円ごとに1ポイントのnanacoポイントがたまります。
nanacoでは100円ごとに1nanacoポイントがたまるため、たまるポイント数は落ちますが、上述した通りクレジットカードのポイントもたまりますので、セブンイレブンでクイックペイ払いをするだけでポイントの二重取りが可能です。
また、JCBカード、セディナカードはセブンイレブンで支払った場合のみnanacoポイントがたまりますが、セブンカードプラスの場合はクイックペイ加盟店すべてでnanacoポイントがたまります。
セブンカードプラスの場合は「税込」200円で1ポイントがたまり、その他のカード(JCB、セディナ)の場合は「税抜」200円で1ポイントがたまります。
税抜185円、税込200円の商品の場合、税込計算だと1ポイントたまりますが、税抜計算では0ポイントとなり、税込計算をしてくれる方が有利ですので細かいですが覚えておくと良いでしょう。
参考:クイックペイnanacoでたまるポイント(JCB)
参考:クイックペイnanacoでたまるポイント(セブンカードプラス)
nanacoボーナスポイントも対象
さらに、セブンイレブンで特定商品を購入した際にもらえる「nanacoボーナスポイント」も対象となります。
nanacoボーナスポイントは「nanacoカードで支払うこと」が条件となりますので、nanacoカード(クイックペイnanaco)に搭載されているクイックペイで支払いをしてもポイント付与の対象になります。
nanacoのボーナスポイントは、商品によって10-300ポイントがたまり、実質1割以上値引きとなることもあるので、非常に大きいですね。
どんな商品がボーナスポイントの対象となっているかは、こちらから最新情報を確認することができます。
- nanacoが使えないお店でも支払いができる
- クレジットカードのポイントがたまる
- nanacoポイントがたまる
- nanacoボーナスポイントも対象
このようにクイックペイnanacoは、セブンイレブンのnanaco払いによる特典すべてを受けることができ、クレジットカードのポイントもたまります。
■セブンイレブンの支払方法によるポイント、チャージの違い
nanaco | クイックペイ | クレカ | |
---|---|---|---|
クレジットカードのポイント | × | ○最大2.0%還元 | ○最大2.0%還元 |
チャージ | 必要 | 不要 | 不要 |
nanacoポイント | 100円につき1P1.0%還元 | 200円につき1P0.5%還元 | × |
nanacoボーナスポイント | ○ | ○ | × |
還元率 | 1.0%+α | 最大2.5%+α | 2.0% |
クイックペイnanacoに登録できるクレジットカードには、セブンイレブンで使うとクレジットカードのポイントだけで最大2.0%もポイント還元があるものもあります。
nanacoポイントやnanacoボーナスポイントも含めると最大で2.5%+αの還元を受けることができ、クイックペイnanaco払いが最もお得な支払方法になります。
クイックペイnanacoのデメリット、注意点
このようにクイックペイnanacoはセブンイレブンで最もお得な支払方法となりますが、利用にあたって注意すべきこともあります。
- 1回の支払い上限は2万円まで
- クレジットカードと比べると使えるお店が少ない
- ポイントの二重取りはセブンイレブンでしかできない
- クイックペイ払いできないものがある
- クイックペイとnanacoでお得なカードが異なる
1回の支払い上限は2万円まで
まず、クイックペイの1回の支払い上限は2万円までとなっているため、2万円超の高額の買物をする際はクイックペイを使用することができません。
基本的にクイックペイnanacoはセブンイレブンで使うことになり、高額の支払いをすることはほとんどないですが、注意点として理解しておく必要があります。
なお、クイックペイには2万円以上の決済が可能な、「QUICPay+(クイックペイプラス)」というサービスもありますので、必要な人はチェックしておきましょう。
クレジットカードと比べると使えるお店が少ない
また、クイックペイはnanacoよりも利用できるお店や場所は多いですが、クレジットカードと比べると使えるお店は少なくなっています。
クイックペイの特性上、クレジットカード決済がしづらい少額の支払いのお店が中心になっており、高額なお店や飲食店ではクイックペイが利用できないこともあります。
上述した2万円の上限もあり、お店によってはクレジットカード払いしかできない場合もあるでしょう。
ただし、少額の支払いをするお店は十分すぎるほどカバーしていますし、クイックペイが使えなければクレジットカードで支払いをすれば良いだけですので、こちらも困ることはほとんどないでしょう。
ポイントの二重取りはセブンイレブンでしかできない
また、クイックペイnanacoに登録したカードがセブンカードプラス以外(JCBカード、セディナカード)の場合、ポイントの二重取りはセブンイレブンしかできません。
そのため、セブンイレブン以外では大きく還元率が下がります。
クイックペイnanacoはセブンイレブン以外のお店も利用できるのが良い点ではありますが、他のコンビニではクイックペイnanaco以外の支払いがお得なケースも多いです。
セブンイレブン以外でも利用できるとはいえ、「使えて良かった」程度の補助的な利用と考える必要があります。
クイックペイ払いできないものがある
セブンイレブンではnanacoで支払えても、クイックペイで支払えないものがある点も注意が必要です。
nanaco払いしかできないのは、税金や公共料金、金券、年賀状などで、これらの支払いについてはクイックペイで支払いできません。
- 公共料金
- 税金
- 金券
- 切手、印紙、ハガキ、年賀状
- インターネット代金収納サービス
- クオ・カード、プリペイドカード
- エンタメチケット(セブンチケット、ぴあ)
- toto、BIG
- 行政サービス
セブンイレブンではnanacoは現金同様に扱われるため、上記を支払うことができますが、クイックペイでは支払うことができません。
nanacoを活用した節約術として、「nanacoで税金払い」が知られていますが、クイックペイnanacoのクイックペイ払いでは税金の支払いはできません。
税金払いをしたい場合はnanacoで支払う必要があり、得するにはnanacoチャージでポイントがたまる「チャージ用のクレジットカード」を用意する必要があります。
手間が気になる場合や持つクレジットカードを最小限にしたい場合は、nanacoチャージでポイントがたまり、クイックペイにも登録でき、nanacoのオートチャージにも対応しているセブンカードプラスがおすすめです。
お酒やたばこ、宅配便料金はクイックペイ払いOK
なお、お酒やたばこ、宅配便料金の支払いなどはクイックペイ払いができるため、セブンイレブンでたばこやお酒を買う分についてはクイックペイnanacoを活用できます。
お酒やたばこを実質2.5%割引+αで買うことができるので結構大きいですよね。
セブンイレブンはワインが安く、nanacoボーナスポイントの対象となっていることも多いため、管理人はよくワインを買っています。
650円のワインに150ポイントのnanacoボーナスポイントがつくこともあり、還元率は23%となり、クイックペイ払いの分と合わせると25.5%の還元になります。
クイックペイとnanacoでお得なカードが異なる
クイックペイnanacoではクイックペイとnanacoを利用することができ、クレジットカードを利用する(nanacoの場合はクレジットカードでチャージする)ことでクレジットカードのポイントをためることができます。
クイックペイとnanacoチャージは同じクレジットカードを利用することもできますが、お得になるクレジットカードがそれぞれ異なるため、最大限得するためには2枚のクレジットカードを準備する必要があります。
例えば、クイックペイ用のクレジットカードとしてはJCBカードがお得ですが、JCBカードはnanacoチャージでポイントがたまりません。
一方でnanacoチャージでポイントがたまり、1.2%の還元率でお得なリクルートカードはクイックペイnanacoのクイックペイ用のカードとしては登録ができません。
このように1枚のクレジットカードですべてお得になるカードがなく、得するには複数枚のクレジットカードが必要な点はデメリットといえます。
1枚だけ持つならセブンカードプラスがおすすめ
唯一、セブンカードプラスはクイックペイnanacoに登録ができ、nanacoチャージでもポイントがたまります。
セブンイレブンでの還元率は1.5%とお得度は若干落ちますが、1.5%の還元は十分お得な水準です。
クレジットカードの枚数を増やしたくない人はセブンカードプラスを検討するのが良いでしょう。
このように、クイックペイnanacoにはいくつか注意点もありますが、メリットが大きく、デメリットはほとんどなくすこともできますので、自分の利用状況を考えてうまく活用していきましょう。
クイックペイnanacoに登録できるクレジットカード
それでは、クイックペイnanacoで得するにはどのクレジットカードを使えば良いでしょうか?
登録できるカードは3種類
クイックペイnanacoに登録可能なクレジットカードは、「JCBカード」「セブンカードプラス」「セディナカード」となっています。
- JCBカード
- セブンカードプラス
- セディナカード
クイックペイnanacoを利用する際はこれらのクレジットカードを準備する必要があります。
クイックペイに登録できるクレジットカード
なお、通常のクイックペイは楽天カードやYahooJAPANカード、アメックスやエポスカード、オリコカード、クレディセゾンなど多くのクレジットカードで利用することができますが、これらのカードではクイックペイnanacoに登録することはできません。
- JCBカード
- セブンカードプラス
- セディナカード
- 楽天カード
- YahooJAPANカード
- アメックス
- エポスカード
- オリコカード
- クレディセゾン
- 三菱UFJニコスカード
- UCSカード
- UCカード
クイックペイnanacoに登録できるカードは、上記の3つのカード会社が発行するクレジットカードのみです。
普段クイックペイを利用している人は、登録できないカードでクイックペイnanacoに登録しようとして、後から困るケースもあります。
ですので、これらのカードを利用していたりこれからカードを作ろうとしている人は、必ずクイックペイnanaco対応のクレジットカードを準備するようにしましょう。
JCBカードならセブンイレブンで2.5%+α還元
クイックペイnanacoは登録できるクレジットカードが限られる分、各カードはセブンイレブンで利用するとお得になっています。
特にJCBカードはお得で、セブンイレブンがJCBオリジナルシリーズパートナーとなっているため、通常の3倍のポイントがたまります。(還元率は+1.0%)
一般的なJCBオリジナルシリーズの還元率は0.5%ですが、セブンイレブンで使えば1.5%となります。
JCBカードの中でもネット限定の「JCB CARD W」が最もお得で、年会費無料でどこで使っても1%の還元率があり、セブンイレブンでカード払いすると2.0%の還元になります。
クイックペイnanacoでクイックペイ払いをすると、nanacoポイントも加算されるので(200円ごとに1ポイント)、合計すると2.5%の還元を得ることができます。
セブンカードプラスのセブンイレブンでの還元率は1.5%(200円で3ポイント)ですので、還元率の面ではJCB CARD Wを使う方が断然お得です。
セブンイレブンをお得に利用したい人はまず「JCB CARD W」を検討されると良いでしょう。
JCB CARD Wは39歳以下限定のカード(40歳以降も継続保有は可能)ですので、残念ながら40歳以上の人はJCBカード(一般)で2.0%還元となりますが、条件に合う人は「JCB CARD W」がおすすめです。
【利用目的別】おすすめの支払方法とお得なクレジットカード
上述した通り、クイックペイnanacoを利用するならJCBカードが相性が良くおすすめですが、場合によってnanacoと使い分けが必要になるケースもあります。
そのため、人によっては複数のクレジットカードを持っておいた方が良かったり、お得な支払い方やおすすめのクレジットカードが微妙に異なります。
そこで利用目的ごとにクイックペイとnanacoをどう使い分ければ良いのか、またその場合にどのクレジットカードが一番お得になるかを見ていきたいと思います。
- セブンイレブンだけ使う人
- 税金の支払いが月3万円以下の人
- 税金の支払いが月3万円超の人
- イトーヨーカドーを利用する人
- 持つクレジットカードを少なくしたい人
セブンイレブンだけ使う人
- 支払いはクイックペイ一択
- クイックペイ用のクレジットカードは2.5%還元の「JCB CARD W」がおすすめ
- 40歳以上の人は2.0%還元のJCB一般カードがおすすめ
まず、セブンイレブンをよく使い、公共料金や税金の支払いがほとんどない人であれば、支払いはクイックペイ一択です。
登録するカードはセブンイレブンで2.5%の還元があり年会費無料の「JCB CARD W」、40歳以上の人であればJCB一般カードがおすすめです。
日々の買い物はすべてクイックペイで済ますことができますので、還元率の高いクイックペイに支払いを集中することで大きく得することができます。
「JCB CARD W」なら、基本ポイントで1%の還元、JCBオリジナルシリーズパートナーの特典で+1%、さらにnanacoポイントが+0.5%ついて、2.5%の還元となります。
ボーナスポイントの対象商品を購入した場合はさらにプラスαでポイントがつきます。
コンビニで2.5%+αは驚異的な還元率なので、セブンイレブンをよく利用する人は活用しないともったいないです。
年会費無料なのも嬉しい点です。
「JCB CARD W」はネット限定、39歳以下限定(40歳以降も継続利用はOK)ですので、条件に当てはまらない人はJCB一般カードがおすすめです。
「JCB CARD W」には及びませんが、基本ポイントで0.5%、JCBオリジナルシリーズパートナーの特典で+1%、さらにnanacoポイントが+0.5%ついて、2.0%の還元とかなりの高還元になります。
年会費は税別1,250円がかかりますが、年間50万円以上利用すると翌年の年会費が無料になります。
セブンイレブンの還元分だけでも十分に元が取れる人も多いと思います。
セブンイレブンの利用金額が少ない人は、年5万円利用すれば年会費が無料になるセブンカードプラスを利用すると良いでしょう。
セブンカードプラスを利用する場合は、クイックペイ払いもnanaco払いも還元率は1.5%で変わりませんが、チャージの手間がない分だけクイックペイ払いの方が便利です。
税金の支払いが月3万円以下の人
- 普段の買い物はクイックペイ、公共料金払いのみnanacoを使用
- クイックペイ用のクレジットカードは2.5%還元の「JCB CARD W」がおすすめ
- 40歳以上の人は2.0%還元のJCB一般カードがおすすめ
- nanacoチャージ用のカードは1.2%還元の「リクルートカード」がおすすめ
セブンイレブンの買物に加えて、月3万円以下の公共料金払いや税金払いが毎月ある人は、普段の買い物はクイックペイ払い、公共料金や税金払いはnanaco払いがお得です。
クイックペイ用のカードはクイックペイのみの場合と同じく、「JCB CARD W」が最もおすすめで、次いでJCB一般カード、セブンカードプラスがおすすめです。
セブンイレブンでの買物は、クイックペイ払いをすることで以下の還元率を得ることができます。
- JCB CARD W:2.5%+α還元
- JCB一般カード:2.0%+α還元
- セブンカードプラス:1.5%+α還元
nanaco払いはnanacoへのチャージでポイントがたまるクレジットカードのうち、最も還元率が高い1.2%還元のリクルートカードがおすすめです。
月に3万円までとチャージ金額の上限がありますが、年会費無料で1.2%の高還元なのが魅力です。
nanacoチャージでポイントがたまるクレジットカードは改悪が続いていますので、改悪リスクを避けたい場合は同じセブン&アイグループで改悪リスクの低いセブンカードプラスを作っておくと安心です。
還元率は0.5%ですが、年5万円利用すれば年会費無料になりますし、nanacoのオートチャージもできて便利です。
税金の支払いが月3万円超の人
- 普段の買い物はクイックペイ、公共料金払いのみnanacoを使用
- クイックペイ用のクレジットカードは2.5%還元の「JCB CARD W」がおすすめ
- 40歳以上の人は2.0%還元のJCB一般カードがおすすめ
- nanacoチャージ用のカードはチャージ上限なしの「セブンカードプラス」がおすすめ
公共料金の支払いが月に3万円超ある場合は、リクルートカードの上限を超えてしまうため、nanacoチャージ用のカードはチャージ上限のないセブンカードプラスがおすすめです。
手間を惜しまない人は、月3万円まではリクルートカード、3万円を超える分はセブンカードプラスでチャージをして支払うと最もお得です。
nanacoカード、クレジットカードともに2枚ずつ用意する必要がありますが、還元率で考えるとリクルートカードとセブンカード・プラスの2枚持ちが良いです。
1枚だけ作るなら、セブンカードプラスを作っておきましょう。
税金以外の買物についてはクイックペイ払いがお得なのはこれまでと変わらず、クイックペイ払い用のクレジットカードがJCB CARD W、JCB一般カード、セブンカードプラスの順にお得になる点も変わりません。
イトーヨーカドーを利用する人
- イトーヨーカドーの買い物はnanacoを使用
- 8がつく日は5%割引になる「セブンカードプラス」がおすすめ
- セブンイレブンも利用する人はクイックペイ用として「JCB CARD W」がおすすめ
- 40歳以上の人は2.0%還元のJCB一般カードがおすすめ
セブンイレブンだけでなく、イトーヨーカドーをよく利用する場合はセブンカードプラスを必ず持っておきましょう。
イトーヨーカドーの場合、クイックペイnanacoのクイックペイ払いをする際にnanacoポイントがたまるのはセブンカードプラスのみです。
JCBカードのJCBオリジナルシリーズパートナー特典もなくなってしまうので、クイックペイ払いのメリットが一気になくなります。
セブンカードプラスはイトーヨーカドーでもクイックペイ払い、nanaco払いともに1.5%の還元があり、安定してお得です。
さらに毎月8のつく日(8日、18日、28日)にセブンカード・プラスを提示すると、イトーヨーカドーでの買物が5%割引になる特典があります。
5%割引は非常に大きいので、イトーヨーカドーをよく利用する人は必ずセブンカードプラスを持っておくようにしましょう。
毎月8のつく日(8日、18日、28日)は、全国のイトーヨーカドーでセブンカード・プラスを利用または提示すると、食料品・衣料品・住まいの品が、5%割引になります。
参考:セブンカード公式サイト
なお、イトーヨーカドーだけでなくセブンイレブンもよく利用する人の場合は、クイックペイ用のクレジットカードとしてJCB CARD W、JCB一般カード、セブンカードプラスなどを作っておきましょう。
持つクレジットカードを少なくしたい人
- nanacoチャージでポイントがついて、クイックペイにも使える「セブンカードプラス」がおすすめ
とにかく持つクレジットカードを少なくしたい人は、セブンカードプラスがおすすめです。
セブンカードプラスはnanacoチャージでポイントがついて、クイックペイにも登録できるため、セブンイレブンやイトーヨーカドーを利用する人が1枚だけ持つクレジットカードには最適です。
セブンカードプラスは唯一nanacoへのオートチャージが可能なカードでもありますので、nanacoへのチャージの手間もなく快適に利用することができます。
クイックペイnanacoを利用するまでの流れ
最後に、実際にクイックペイnanacoを利用するまでの流れを見ていきたいと思います。
- nanacoカードとクレジットカードを用意する
- 利用登録をする
- 登録完了の確認
- レジでクイックペイ払い
- ポイント付与の確認
nanacoカードとクレジットカードを用意する
- nanacoカード
- クレジットカード
まずはクイックペイnanacoに必要なnanacoカードとクレジットカードを準備します。
クイックペイnanacoとして利用できるのは、QUICPayマークのついたnanacoカードです。
nanacoにはいくつか種類がありますが、モバイルnanacoはクイックペイnanacoを利用することができません。
セブンカード・プラスは紐づけ型を選択する
またセブンカード・プラスには一体型と紐づけ型があり、一体型だとnanacoカードとセブンカード・プラスが一体となり、紐付型だとセブンカード・プラスとは別にnanacoカードが発行されます。
一体型でもクイックペイは使えますが、これはクイックペイnanacoではなく通常のクイックペイの扱いとなり、上述してきたクイックペイnanacoのメリットを受けることができません。
紐づけ型を選択することで、nanacoカードが発行され、クイックペイnanacoとしても利用できるようになるので、セブンカード・プラスでクイックペイnanacoを利用するには、必ず紐づけ型を選択しましょう。
セブンカード・プラス(nanaco一体型)に搭載のnanacoでは、QUICPay(nanaco)はご利用いただけません。
参考:セブンカード公式サイト
クイックペイnanacoに登録できるクレジットカード
- JCBカード
- セブンカードプラス
- セディナカード
nanacoカードが準備できたら、次はクイックペイnanacoに登録するクレジットカードを準備します。
上述した通り、クイックペイnanacoに登録できるクレジットカードは「JCBカード」「セブンカードプラス」「セディナカード」の3種類ですので、いずれかのクレジットカードを準備します。
おすすめはクイックペイ、セブンイレブンともに相性の良い、JCBカード(特に「JCB CARD W」)かセブンカードプラスです。
いずれのクレジットカードの発行も1週間程度はかかります。
クイックペイnanacoの利用開始には、その後クレジットカードを利用登録する(2週間程度かかる)必要もありますので、クイックペイnanacoを利用したいと思ったら、nanacoカードとクレジットカードは早めに作っておくと良いですね。
利用登録をする
nanacoカード、クレジットカードが準備できたらクイックペイnanacoの利用登録をします。
利用登録は各カード会社の公式サイトから申し込みができます。
セブンカードプラスの場合はnanacoの公式サイトで「QUICPay(nanaco)お申し込み」をクリックし、申込画面に進みます。
申込画面の内容は各社同じで、まずは各種規約や同意事項が表示されますので、内容を確認し「同意のうえ、申し込みます」をクリックします。
・
・
・
次に入力画面が表示されます。
クイックペイnanacoを申し込む人の氏名、生年月日、性別、また利用登録するnanacoカードのnanaco番号を入力します。
次に申込者の連絡先として、住所と電話番号を入力します。
住所は「利用登録完了の案内」が届くので、間違っていると登録が終わったのかわからなくなるため、間違いのないよう入力しましょう。
電話番号の入力も求められますが、管理人が申し込みした際は登録した携帯電話に電話がかかってくることはありませんでした。
また、クイックペイnanacoでは本人確認書類の提出は不要のため、免許証などの住所と同じである必要はなく、利用登録完了の案内を郵送してほしい住所を入力すればOKです。
最後に登録するクレジットカードの情報を入力します。
カード番号とカード名義人を入力します。
すべての入力が完了したら「次へ」をクリックすると入力内容の確認画面が表示されますので、内容に問題がなければ「申し込み」ボタンを押すと申し込み完了です。
内容自体は特に難しいものではないので、nanacoカードとクレジットカードが手元にあれば2分ほどで完了します。
登録完了の確認
申し込みが完了すると、各カード会社でクイックペイnanacoの登録手続きに入ります。
登録が完了すると、申し込み時に入力した住所またはカード会社登録の住所に「利用登録完了の通知」が送付されます。
利用登録完了通知が届くまでは、申し込み後2週間から3週間かかり、通知が来たらクイックペイnanacoが利用できるようになっています。
なお、利用登録完了通知が届いていなくても、利用登録自体が完了していればクイックペイnanacoは利用できます。
JCBカードの場合は、会員サイトの「My JCB」にログイン後、お客様情報の照会・変更>お客様情報の照会と進むと、登録されているクイックペイの情報が表示されるので確認できます。
情報画面の最下部に「お持ちのQUICPay(クイックペイ)TMについて」と表示されるようになりました。
管理人が申し込んだ際は、1週間かからずにMyJCBで確認できましたので、登録自体は意外に早く終わるのかもしれません。
1日も早くクイックペイnanacoを利用したい人は、各カード会社の会員サイトで確認しましょう。
レジでクイックペイ払いをする
クイックペイnanacoの利用登録が完了したら、すぐにセブンイレブンなどで利用することができます。
クイックペイ払いをするには、他の電子マネーと同様に「クイックペイ払いで」と店員さんに伝えるだけです。
セブンイレブンのレジでは「クイックペイ払いをする」と言わないと、nanaco払いだと思われてnanaco決済になってしまうので気をつけましょう。
クイックペイで払うつもりでいるとショックを受けます。。
また、クイックペイは決済音が「ブブーン」という独特な音で、nanacoの決済音に慣れすぎていた管理人は最初エラーになったかと思いましたが、レシートを確認するときちんと決済がされていました。
最初は戸惑いましたが、慣れれば支払い方法は普通のnanacoと同じなので、とてもスムーズで快適です。
ポイント付与の確認
利用登録が完了したら、後は普段のお買い物でクイックペイ払いをしていくだけでポイントがどんどんたまっていきますが、きちんとポイントがついているか一応確認しておきましょう。
クイックペイnanacoのポイントは、クレジットカードのポイントとnanacoポイントがたまっていくことになります。
セブンカードプラスの場合はクレジットカード利用でたまるポイントもnanacoポイントなので、nanacoポイントを集中してためることができます。
JCBカードはokidokiポイント、セディナカードの場合はクイックペイ利用時にわくわくポイントがたまり、加えてセブンイレブン利用分に応じてnanacoポイントがたまります。
クイックペイnanacoのnanacoポイントは、前月16日~当月15日にセブン-イレブンを利用した分のポイントが、翌月5日に加算されます。
nanacoポイントはnanacoにチャージすることで利用できる
nanacoポイントはnanacoにチャージすることで利用できますので、セブンイレブンのレジやセブン銀行ATMなどでカードの残高確認やチャージすることで支払いに使うことができます。
普段のお買い物でも利用することはできますが、公共料金や税金など、なるべくならクイックペイ払いできないものをnanaco払いする時に利用するとさらにお得です。
なお、クイックペイ払いした分のカードの明細は、利用したごとにカード会社の明細に載ってくることになります。
月で合算されずに利用金額がわかるので、コンビニでいくら買い物したかわかって便利です。
JCBの場合は明細の右端に「※3」と表示され、セブンイレブンでの利用がポイント3倍になっていることがわかります。
■JCBカード(クイックペイ払い)の利用明細
まとめ
クイックペイnanacoのメリットやお得な使い方、クレジットカードについて見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- 「クイックペイ」と「nanaco」両方が使える
- クイックペイ払いでnanacoポイントがたまる
- 利用目的によってクイックペイとnanacoを使い分ける
クイックペイnanacoは電子マネーの「nanaco」と「クイックペイ」が一つになったものです。
2つの電子マネーが使えることで、それぞれの電子マネーが使用できるお店で支払いができ、nanacoが使えないお店ではクイックペイ払いをするなど、1つのカードで利用できるお店の範囲がぐっと広がります。
セブンイレブンではクイックペイ払いでnanacoポイントもたまるので、クイックペイ払いをするとクレジットカードのポイントとnanacoポイントのポイント二重取りができます。
nanacoボーナスポイントの対象にもなるためポイントの三重取りができ、JCBカードならセブンイレブンでポイントが3倍(還元率+1%)になる「JCBオリジナルシリーズパートナー特典」のポイントもたまり、最大でポイントの四重取りもできます。
税金払いはnanacoでないと支払いができないなど、最大限得するにはクイックペイとnanacoを使い分ける必要があるので、自分の利用状況にあわせて最もお得になる使い方やクレジットカードを活用してみてください。
クイックペイ払いをするなら、JCB CARD W、JCB一般カード、セブンカードプラスがおすすめです。
nanaco払いをするなら、nanacoチャージでポイントがたまるリクルートカード、セブンカードプラスがおすすめです。
イトーヨーカドーを利用する人や1枚だけクレジットカードを作るならセブンカードプラスがおすすめです。
クイックペイnanacoはセブンイレブンをお得に利用するために欠かせないものですので、ぜひ上手に活用していってください。